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ビジネスシーンにブレザーを合わせる。おしゃれな大人の着こなし術

オーダースーツ

2021.02.26

Joe

社会人になってからずっとこだわってきたスーツや小物など、ビジネスシーンの必需品について様々な情報を提供していけたらと思います。「落ち着きがあって大人っぽい」そんな印象を与えられるような、テクニックやノウハウについて執筆していきます。

社会人になってからずっとこだわってきたスーツや小物など、ビジネスシーンの必需品について様々な情報を提供していけたらと思います。「落ち着きがあって大人っぽい」そんな印象を与えられるような、テクニックやノウハウについて執筆していきます。

ブレザーは、大人のエレガントな装いを演出するアイテムです。でも、「ジャケットとの違いは?」「ビジネスではカジュアルすぎない?」と、いつものビジネスシーンに追加していいものか疑問も浮かびますよね。

結論から言うと、ビジネスシーンにブレザーを合わせてOK。ブレザーは知的な印象を残しながらも、フォーマルにもスポーティーにもまとめてくれる万能な存在です。

今回は、ビジネスシーンに合うブレザーの選び方やおすすめのコーディネートを紹介します。無難なジャケットは卒業して、モダンなブレザースタイルを取り入れてみませんか?

ブレザーとは?

まずはブレザーが世界中から愛される理由を探っていきましょう。

スーツのジャケットとの違い

ブレザーは、簡単に言うとジャケットの一つの種類です。日本で“ジャケット“は、一般的にスーツで用いられるテーラードジャケットを意味することが多いですね。

ブレザーとジャケットの違いは、大きく分けて「生地の色」「ボタン」「エンブレム」の3つ。

ジャケットがさまざまな色で作られるのに対し、ブレザーは紺もしくは黒が基本です。ボタンはゴールドかシルバーのメタルボタン、胸ポケットにエンブレムが付けられることもあります。

ちなみに、ブレザーもジャケットと同様、ボタンが一列の「シングルブレスト」とボタンが二列の「ダブルブレスト」があります。

ブレザーの起源・歴史

ブレザーの歴史は、19世紀のイギリスから始まったとされています。歴史を遡ってみましょう。

起源

いくつかある起源の一つが、英国海軍の戦艦「ブレザー号」が制服に採用したジャケットという説です。当時のヴィクトリア女王を船に迎えるため、海軍のメタルボタンが付いた紺のダブルブレストジャケットを仕立てました。それが海軍の制服として広がり、後のブレザーとなったとされています。

もう一つは、ケンブリッジ大学のセント・ジョンズ・カレッジのボートチームが着用していた真紅のジャケットです。“Blazer”の語源は、炎を意味する“Blaze”という説です。

いずれにしても、スマートな印象があるブレザーがユニフォームだったというのは意外です。起源を知ると、オリンピックの日本選手団の公式衣装など、スポーツのシーンで採用される理由もうなづけますね。

世界でブレザーが定番になるまで

その後、1930年代にはイギリスからアメリカにブレザーが渡ります。洗練されたデザインながらも、フォーマルに気取らないスタイルがアイビーリーグの学生らから圧倒的な支持を得ました。その結果、アメトラやアイビーに欠かせないアイテムとして定着していきました。

カジュアルやスポーティーなイメージが強かったブレザーに、“大人の装い”を加えたのは、映画「アメリカン・ジゴロ」です。当時、まだ無名だったGiorgio Armani(ジョルジオアルマーニ)がリチャード・ギアの演じる主役のジュリアンの衣装を担当しました。

劇中でジュリアンが着用したGiorgio Armaniの金色ボタンのブレザーは、カジュアルなのに洗練されたデザインとして注目を集めていました。加えて、主人公の知的でセクシーなイメージもあいまって大ヒットにつながったそうです。

いまではブレザーは、フォーマルとカジュアルの中間に位置する定番かつスタイリッシュさを欠かないジャケットとして、世界中で愛されています。

日本では学生服のイメージがあるが、ビジネスシーンにもOK

日本では1980年代ごろ、動きやすさやエンブレムで学校の特色と統一感を出せることから、取り入れる学校が増えていきました。

「ブレザー=学生」というイメージの人もいるかもしれませんが、起源や歴史で紹介したように、ブレザーは大人のおしゃれに欠かせないアイテムです。

奥ゆかしい服装が求められるシーンではNGですが、ビジネスシーンで着用すると知的な印象が加わるだけでなく、おしゃれ感もアップします。

特にジャケパンスタイルを始めようとしている人は、1着持っておいて損はありません。毎日のコーディネートのバリエーションがぐんと増えますよ。

ビジネスシーンで使いやすいブレザーの選び方

王道は、紺色のブレザーです。略して“紺ブレ”と呼ばれることもあります。ビジネスシーンなら、他に黒でも綺麗にまとまるスタイルが作れます。

ビジネスシーンのブレザーは、大原則としてエンブレムが付いていないタイプを選びましょう。エンブレムがあると、カジュアルさやスポーティーさが強くなり、ビジネスシーンには向いていません。

シンプルながらもモード感があるシングルブレストはいつものビジネスシーンに、重厚感のあるダブルブレストはアメトラやイタリアスタイルを目指す人にぴったりですよ。

ポケットは蓋のないパッチポケットなら、正真正銘の英国流です。フランネル生地を選ぶと王道の雰囲気が出ますね。春夏のスタイルにブレザーを加えたいなら、トロピカルウールがおすすめです。

最後に、ボタンの色をゴールドかシルバーのどちらにするかは悩みどころですが、目立ちすぎないシルバーを選ぶと全体のコーディネートがきちんとまとまります。

【ブレザー×ビジネス】おすすめのコーディネート

ブレザーをビジネスシーンに取り入れるとき、他のアイテムとどう組み合わせるかおすすめを紹介していきます。

ボトムスはグレーやチノパン

ブレザーと白いパンツは、スタイリッシュでかっこいい印象。ただし、ビジネスシーンには少しカジュアルすぎるという難点があります。

ビジネスシーンなら、グレーのボトムスがぴったり。トラッドな雰囲気を残しながらも、遊び心あるコーディネートが完成します。

少しカジュアルダウンしてもOKなシーンなら、ベージュのチノパンに合わせるのもおすすめ。ドレッシーでこなれた雰囲気を作れます。

インナーは正統派のシャツを合わせて

インナーは、レギュラーカラーシャツやボタンダウンとの相性が抜群です。アメトラの王道コーディネートですね。

ボタンダウンとブレザーを合わせるジャケパンスタイルはカジュアルな印象が強く、商談や面接には向かないので注意してください。

衿のないタイプのインナーはオフシーン向きです。ビジネスシーンでは衿があるタイプを選ぶことで清潔感ときちんと感を保てます。

靴は黒か暗めの茶色を

ブレザーと合わせる靴は、黒か暗めの茶色を選べば、フォーマルにもカジュアルにも合います。明るめの色はカジュアル向きなので、シーンに応じて履き分けてください。また、靴の色とベルトの色を合わせることで、全体が統一した印象が生まれます。

ちなみに、靴にもカジュアルかフォーマルかの違いがあるのをご存知ですか?ローファーはカジュアル向き、オックスフォードはフォーマルと覚えておきましょう。

小物はネクタイやポケットチーフで華やかさをプラス

ブレザーに合わせる小物は、ネクタイやポケットチーフがおすすめです。ネクタイならよりトラッドな印象を、ポケットチーフはノーネクタイに華やかさを加えるアイテムとして活躍します。

紺のジャケットとグレーのパンツを合わせるなら、青系のネクタイが抜群に合います。チノパンを合わせるときは、赤や緑のさし色があるネクタイでもかっこよく決まりますよ。